関東地方、とりわけ千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県で生まれ育った方やお住まいの方には「セオサイクル」という自転車屋さんに馴染みのある人は多いのでは?「あなたの街の自転車屋さん」的なポジションのお店で、小学生の時に初めて手にした自転車は地元のセオサイクルで購入。その愛車は自分の行動半径を果てしなく広げてくれた、そんなエピソードは少なくないかもしれません。セオサイクルは、1956年に千葉県船橋市で第一号店を開店。現在は首都圏を中心に全国139店舗を展開する、今年で68年目を迎える自転車屋さんで、スポーツ車を中心としたお店が「バイシクルセオ」、一般車がメインのお店が「セオサイクル」としてそれぞれの特徴を持って営業されています。
今回のBLACK LABEL SHOP訪問は、千葉県松戸市のスポーツ車中心の店舗、バイシクルセオ新松戸さん。バイシクルセオさんはお店ごとに特徴がありますが、こちらのマネージャーである森井 恒一さんは、知る人ぞ知る、DE ROSAへの大いなる情熱と愛を持つお方であり、お店を訪れるとあきらかにDE ROSA推しとわかる雰囲気が出ています。しかしそれは決して押しつけがましいものではなく、ご自身が好きなブランドの素晴らしさを紹介しつつ、バイク選びの選択肢として、歴史や物語があるDE ROSAを楽しむ提案をしてくれているのです。
お店は千葉県松戸市の新松戸。都心からも江戸川のサイクリングロードからも近い立地です。新松戸は綺麗な街並みでセンスの良いお店が立ち並び、その一角にセオサイクルのイメージカラーであるBlack&Yellowを取り込んだバイシクルセオ新松戸の外観は、目立ちはしますが街並みに溶け込むさまがいい感じ。店内は広く、多くの完成車やフレーム、用品部品が所狭しと展示されています。
森井さんのスタンス
と、ここまではスポーツ車を取り扱う自転車屋さんの基本フォーマットですが、バイシクルセオ新松戸さんの場合、店内の一角に、立派な什器に据え付けられた、たくさんのDE ROSAの完成車が目に留まります。最新モデルもあれば、かなりレアなモデルも完成車として展示販売されています。また、完成車とは別に、何本ものフレームも並べられていますので、好みのパーツで組み上げたいユーザーのリクエストにも幅広く応えることができます。
では、バイシクルセオ新松戸さんが、なぜBLACK LABEL SHOPなのか。それは森井さんにとって、DE ROSAは憧れのブランドであり続けることも理由のひとつです。
私物のヴィンテージDE ROSAをさりげなく展示してしまう森井さん。大好きなブランドであるから、DE ROSAに興味を持って訪れるお客さんには、トークにも熱が入ります。そんな接客トークのステージが、ワンランクどころ一気に上がったことがありました。それはご縁があって実現したCusano Milaninoへの訪問。多忙な森井さんご自身は、一週間単位でお店を空けることは難しかったのですが、2019年6月、憧れのブランド本拠地へ訪問する機会を得たのです。
そんなCusano Milanino訪問記はHPのブログをご覧いただくとして、現地を訪れた森井さんは何を感じたのか。
ー DE ROSAのバイクは、オーナーが好きなように使えば良いと、Ugoさんはおっしゃいました。カーボンが主流の現代ですが、たとえレーシングハイエンドモデルを所有しても、必ずレースに出なくてはならないといわけではない。その人が使いたいように使えばよい。大事なことは、バイクのサイズがオーナーの身体に合っていることなんだよ、と。 ー
森井さんはUgoさんに色々お話を聞いたそうですが、こんなことをさらっとおっしゃっていたことが印象的だったそうです。DE ROSAのカーボンモデルは、カーボンフレームであっても5サイズは用意されるし、この規定サイズのなかから、組み合わせるパーツやポジション出しによって、オーナーが乗りやすく仕上げてあげるのが自分の仕事であると、森井さんはおっしゃいます。
その一方で、Cusanoのofficina(工場)で、金属フレームの製造工程を目の当たりにした森井さんは、オーダーメイドのスーツのように、完璧にフィットするフレームをお客さんに届けることが最高のサービスであるとも感じたそう。
BLACK LABELは理想の選択肢
「乗り方、用途、オーナーの年齢や体力、体格、体型にベストなジオメトリの実現。または身体を悪くしてしまった人が無理なく乗れるフレームなど、金属のオーダーフレームであれば、たいていの場合がカバーできますからね。理想のフレームをお届けできるのがカスタムオーダーで、DE ROSAのBLAK LABELです。これって当たり前のことだと思うのですが、それが実現できる選択肢って実は多くないんです」
森井さんは続けます。
「自転車を求めてお店にやってくるひとはそれぞれ。好みや好きなブランドがあるひともいれば、具体的なブランドやモデルが決まっていない人もいます。最終的にはUgoさんがおっしゃるように、例えどんなブランドであっても気に入ったバイクを好きなように乗って楽しんでもらえれば良いと思いますが、商談のなかでDE ROSAのBLACK LABELを紹介することは多いです。それはBLACK LABELのDE ROSAに乗ることはUgoさんが昇華させたイタリア自転車の製造文化を楽しむことですし、そんな特別なDE ROSAを所有する悦びが大きいことは何よりも代えがたい魅力であり、それは理想の選択肢だと、私は思っているからです」
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バイシクルセオ新松戸
千葉県松戸市新松戸3-291
TEL 047-340-5200
https://seo-smd.com/
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