ヨーロッパでの経験
お店のキャラクターもそれぞれですが、店主のバックグラウンドが色濃く反映されているのが、今回ご紹介する東京都大田区のDE ROSA SHOP、BIKESHOP SNELさんです。
まずは店名のSNELとはなにか。何かの略でしょうか。実は、SNELとはオランダ語の形容詞で「速い」という意味があります。屋号をSNELにした理由は、店主の諏訪さんがオランダやベルギーが大好きだから。しかも好きが高じて単身オランダに渡り、彼の地のチームで4シーズン、ロードレースの選手として走っていた経験を持ちます。そしてレースだけでなく、時間を作ってヨーロッパのバイクショップ巡りを行い、行く先々で得たこと、吸収したことを現在のご商売に活かしています。
また、ベルギーといえばシクロクロスの本場。諏訪さんはナショナルチーム専属のメカニックとしてシクロクロスのワールドカップや世界選手権に帯同することもあります。それだけでなく、ご自身のショップ、そのチーム活動においても、ヨーロッパレース事情の知識や経験を活かし、若い日本人選手が世界に挑む環境づくりをサポートしています。
BIKESHOP SNELさんについて、ほんの一部分を切り取ったエピソードですが、お店の、いや、店主である諏訪さんのキャラクターをお分かりいただけたと思います。
特別なことではない
さて、BIKESHOP SNELさんとDE ROSA BLACK LABELについてです。まずは店主諏訪さんの愛車がMERAKであること。これを気に入って乗っていただいていることがひとつ。そして肝心のBLACK LABELについて。オランダやベルギーに傾倒して、彼の地の自転車文化を取り込んだ諏訪さんにとって、BLACK LABELは合点がいくものでした。
昨今のスポーツ自転車マーケットはカーボンフレームが中心で、その多くが少ないサイズ展開なので、ポジション出しにコツが必要です。その点、DE ROSAのカーボンフレームはサイズバリエーションが豊富なのでポジションを出しやすいわけですが、金属フレームのBLACK LABELはユーザーの身体に合わせたフレーム作りが可能なことはもちろん、乗り方を考慮した仕様変更、例えばチェーンステイの延長やヘッドチューブの寸法調整などにも対応できる、と諏訪さん。
しかし、クロモリ~カーボンまで、それぞれの素材を深く理解し、フレームのジオメトリーにも造詣が深い諏訪さんにとって、これは至極当然なこと。問題は諏訪さんが考える「当然なこと」に対応できるブランドが少ないことであって、だからこそBIKESHOP SNELの諏訪さんにとって、BLACK LABELは特別なことではなく、当然なことなのです。
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BIKESHOP SNEL
東京都大田区西六郷1-32-6-1F
Tel/Fax 03-6906-7024
多摩川サイクリングロードから約2分