Buon compleanno
DE ROSAの生みの親、Ugoさん。本日、89回目の誕生日をお迎えになりました。
おめでとうございます。
1953年に自身の名を冠したブランドを興し、ミラノの喧騒を離れた街角にあるアパートメントの小さな一室で、自転車の溶接を始めてから今年で70年。
Ugoさんの自転車、そしてレースにかける情熱は次の世代、またその次の世代へと引き継がれ、これからも、いつの時代も、多くのサイクリストを楽しませてくれるでしょう。Ugoさん、いつまでもお元気で!
Green Project – Bardiani CSF – Faizanè
今を遡ること3年前。DE ROSAは長年親しんだロゴを替え、レトロ・フューチャーというコンセプトを掲げ、ブランドの新時代を宣言しました。その一環で、DE ROSAはUCIワールドチームのCofidisに機材供給を行いましたが、残念ながらこのパートナーシップは2022シーズンをもって終了となりました。新時代に向けての初速に重きを置いたCofidisとのパートナーシップは、初期の目標は達成したとして、一区切りをつけたわけです。しかしながら、DE ROSAは常にレースと寄り添うブランドです。彼らの次なるアクションは、実にDE ROSAらしいものでした。
イタリア自転車チームの再興
DE ROSAは2023年のレースシーズン、イタリアの名門チーム、バルディアーニに機材供給を行います。
イタリアのUCIプロチーム、Bardiani CSF 。2022年11月、DE ROSAは2025年まで、チームに対して機材の供給を行う契約を締結しました。やはりDE ROSAはレースから離れませんでした。そしてこのパートナーシップには大いなる思想があります。
まずは大前提として、イタリアの自転車レース関係者は、イタリアにワールドチームがないことを憂いています。この現状は誇り高き彼らにしてみたら納得がいかないことです。複雑に入り組んだ自転車ビジネスは、現在のイタリアからワールドチームの誕生を容易としないのかもしれません。そして、どこのチームも選手の国籍は様々で、チームの本拠地(本籍)や選手、関係者、機材はボーダーレスです。これは決して悪いことではありませんが、高いプレゼンスを持ったイタリア自転車チームの登場が、イタリア自転車レース関係者のなかで、静かに期待されていました。
そこで立ち上がったのがBardiani CSFです。チームは選手の育成を大きなコンセプトとして、とりわけイタリア人若手選手の育成に注力して、明日のイタリア自転車界のためにチーム運営の舵を切ったのです。使用する機材も可能な限りイタリアブランドを使用します。そしてこのムーブメントにDE ROSAという大きなピースが加わることによって、プロジェクトは動きだしました。それはそう、自転車文化におけるイタリアの再興を目指すことなのです。
2023シーズン、Green Project – Bardiani CSF – Faizanèは、DE ROSAのCUOREとともに新たな戦いに挑みます。チームにはMERAKとSK Pininfarinaが供給されます。
バイクのグラフィックは、フォークとシート&チェーンステイにエアロダイナミクスとスピードを感じるデザインを落とし込んであります。ラインに入る差し色はピンクにみえますが、これはシクラメン。マリア・チクラミーノのカラーです(チクラミーノはイタリア語のシクラメン)。そしてこの色はチームのイメージカラーです。スピードを表現するラインにチームカラーを差し色として取り込み、DE ROSAの小さなCUOREと組み合わされています。このCUOREは「スピードライン」の終りに位置付けられて、選手がフィニッシュラインに飛び込むシーンをイメージしたものです。
ジロ・デ・イタリア 2023出場決定
1月21日に発表となりましたが、今年のジロ・デ・イタリアのワイルドカードが発表されて、Green Project – Bardiani CSF – Faizanèの出場が決まりました! 今年のジロでもDE ROSAの勇姿をみることができます!現時点でミラノ~サンレモへの出場も決定しているとのこと。
Green Project – Bardiani CSF – Faizanèへの注目、そして応援をよろしくお願いします!