元プロロードレーサーの辻善光さんにお乗りいただくMERAKのフレームカラー選択から始まった短い物語が、CusanoのDE ROSAを巻き込んで新しい商品ラインを誕生させてしまいました。カーボンフレームのカスタムペイント&カンパ組の完成車。ストーリーは大団円へと向かう…のかな?
BLACK LABEL?
まだかな、まだかな?と思ってしまうことも、ごくたまに(!)あるイタリアの皆さんのお仕事。
そうかと思えば、マッハの早さでレスポンスが帰ってくることもあります。もちろん、いろいろ事情があって、諸々の反応が遅かったり早かったりするのですが、例えば金属フレームの製造現場を目にすれば「なるほど、これは時間がかかるわけだ」と、誰もが思うはず。その手間と時間と労力を知れば、反応が遅いのではなく、時間をかけて丁寧な仕事をしているのだと納得できます。では今回は?
すぎるほどではないけど「早い!」
DE ROSAのやる気…はもちろん、ユーザーのためにラインアップの充実を図る意気込みを感じます。CusanoのDE ROSAには、チーム供給用を含め、未塗装のフレームは相当数ストックしてあるので、塗装のデザインが決まれば後は早いのです。写真がドンドン送られてきました。
こんな感じで下地の処理から始まります。
なんとなくGEWISSカラーっぽくなってきました。
ダウンチューブのロゴは、マスキングテープを駆使して重ね塗り。これがイタリア塗装のお約束。塗装においてはBLACK LABELと同じですね。
ああ、だんだん姿が現れてきました。この写真、これを書いている現時点で、辻さんはまだ見ていません。喜んでいただけるかな。それはそうと、細身のフレームでなくてもカッコいいですね、GEWISSカラー。
UCIのシールを貼って完成!
Cristianoさんもご満悦。
「なにも心配はいらなかっただろ? このカラーはDE ROSAにとっても思い入れがあるので、新しいシリーズの一番初めのフレームで良かったと思うよ」
そう、新しいシリーズですよね。やはり名前があった方がいいですよね。
「もちろんだ。そこもちゃんと考えている。BLACK LABELに対して、塗装に思い入れを持たせているから…」
いるから?
「“PAINT LABEL”はどうだい?」
うーん、どうかな。
「いまいちか。そんなこともあるかと思って、実はもうひとつ考えてある。こっちの方が推しだ」
人が悪い。で、ネーミングは?
CUSANO BIKE さ!
あ、悪くないですね。
「BLACK LABELと同様に特別なモデルなので、アイコンも作るよ。ミスター辻のMERAKにもCUSANO BIKEのバッジを付けて送るから待っててくれ!」
CUSANO BIKE 第一号
…というような流れで、新しいシリーズ“CUSANO BIKE”が始まりました。
短期集中連載「辻さんのDE ROSA」は、ここでいったんおしまい。ご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。
でも、辻さんのリアクションが知りたいですよね。感想が聞きたいですよね。
はい、それはちゃんと番外編でお届けします。辻さんのMERAKは日本に届いたものの、まだ完全に組まれていませんし、そもそも辻さんのスケジュールが合わず、未だ直接新たな愛機をご覧になっていません。辻さんの手元に渡れば、カッコいい写真とともに、改めてMERAKのインプレッションを届けてくれると思いますので、番外編をお楽しみに。しかし、番外編の前に(もしかしたら番外編が先になるかもしれませんが)、GEWISSカラーのMERAKをご覧いただく機会を設けることにしました。
CYCLE MODE TOKYO 2022にて展示します!
はい、会場を東京ビッグサイトに移して開催されるサイクルモードのDE ROSAブースにて展示することにしました。せっかくですから。
同会場において、CUSANO BIKEのスペックなどもご案内する予定です。開催は4月2日(土)と3日(日)の2日間。2日は辻さんも駆けつける予定。
サイクルモードに来場の際は、是非ともDE ROSAブースにお立ち寄りください!
それでは皆さん、良い週末を!
(おしまい)